女性も知らない人が多い生理前の憂鬱とPMDDという心の病

PMDDという病

生理前に胸が張ったり、体がむくんで体重が増えたり、食欲が急激に増えたり、昼間でもとにかく眠くなったり・・・と言った症状は、殆どの女性が体験することだといわれています。これらの生理前の不快症状は、PMS(月経前症候群)と呼ばれて、女性の間では、よく知られている話だと思います。最近は、男性もこのPMSを知る人が増えてきましたが、まだまだ理解されるのは難しいことが多いようです。

 

そんな中、私は、PMDDという病を患っています。女性でもこの病名を耳にしたことがある人は、とても少ないのではないでしょうか。

 

PMDDとは、月経前不快気分障害といって、PMSよりもさらに精神的な不快症状が強い病のことを指します。日常の些細な出来事で必要以上に気を病んで不安になったり、イライラを抑えることが出来ずに人との摩擦が起きてしまったり、家事も仕事も行う気力がない無気力状態に陥ってしまったりと、その精神症状は様々です。

 

症状が重い人は、周囲と大きなトラブルを起こしたり、自殺願望が芽生えたり、布団から起き上がれなくなるほどの無気力状態となったりして、日常生活に大きな支障が出ます。これはもうPMSとは一線を画す、鬱病の範疇に入るような辛い精神症状なのです。でも、日本ではまだまだPMDDの認知度が低くて、こういう症状に苦しんでいる女性自身すら、その存在を知らないケースが多々あります。

 

この病に罹患した人で、PMDDの症状が出る時期には、それぞれ個人差があります。生理の10日前くらいから生理前日まで症状が出て、その後はぴたっと症状が止まる人が多いようです。

 

私の場合は、排卵日あたりからPMDDの症状が出るので、月の半分は鬱状態で暮しているということになります。自殺願望などはありませんが、この時期は普段我慢出来ていることが全く我慢出来なくなり、激しい夫婦喧嘩をしてしまったりすることが多かったです。子育てのストレスも最高潮に達して、ついつい激しい言葉で子供を叱っては後悔するという日々が続きました。それに月イチのペースで「離婚だ、離婚だ」と騒いでいては、周囲もたまったものではないでしょう。

 

私の場合は、2週間も症状が続くので、これがPMDDの症状なのだと気づくのにとても時間がかかりました。自分自身でもこれが性格であり、自分の欠点なのだと思い込んでいたのです。

 

PMDDは、漢方薬やピルなどで抑えることが出来ないため、鬱病の人と同じように抗鬱剤を処方されます。抗鬱剤は副作用が出る場合もあるので、色々試しながら自分に合った種類と量を把握してゆく必要があります。良い薬と出会えると、これまでの辛かった気分傷害が嘘のように楽になるので、もっと沢山の人にPMDDのことを知ってほしいと思います。


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